2013年01月21日 平成24年 久女忌を開催しました。 

平成24年久女忌が1月21日、久女ゆかりの小倉北区の圓通寺境内で行われました。

主催者を代表して久女・多佳子の会の柿本和夫会長が「昨年は、文学館で久女展が開催されるなど、久女にとって記念すべき年になりました。講演された高橋睦郎さんは久女を樋口一葉・与謝野晶子とならぶ三大女性作家だと評し、久女は日本を代表する重要な存在としてよみがえってきました。皆様のおかげであると同時に、何よりも久女の作品の力によるものだと思います。これからも久女を顕彰し業績を後世にひきついでいきましょう。」とご挨拶。

久女のお孫さんである石太郎さんも「皆さんのこんなに温かい雰囲気の中で久女忌が開かれることに感謝します。今後は、若い方にも久女をはじめ北九州の文化的資産が受け継がれていってほしいものです。」などと挨拶されました。

続いて、圓通寺の林久照住職の読経の中、参加者一人ひとり久女さんが好きだった白菊を献花しました。

北橋健治市長もかけつけて献花したあと「朝顔や…の句を詠んだ久女さんは、今の北九州を見たらどんな句を詠まれたでしょう。夫の宇内先生は旧小倉市で功労賞を受賞されていますが、名誉市民賞というのがあれば、久女さんは最もふさわしい人だと思います。門司の三宜楼を調査した時、久女が師と仰いだ虚子も遊んだときいて是非残そうと思いました。北九州には森?外などゆかりの人々をしのぶ財産があり、これからも大切に受け継いで行きたいものです。」と挨拶しました。

この日は、久しぶりに穏やかな天候に恵まれ、参加者の方々は、関係者のご挨拶に拍手を送りつつ、暖かな境内の雰囲気を楽しんでおられたようでした。

献花の後、恒例となった講話会が行われ、久女の夫・杉田宇内先生の小倉中学時代の教え子である俵一彦氏の講演がありました。