大正、昭和初期に活躍した女性俳人杉田久女の命日の1月21日、功績を偲ぶ「久女忌」を小倉北区の圓通寺で執り行いました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため昨年に続き、会員を中心に20人が集いました。毎年開いており今年は25回目。参列者が一人ずつ白菊を祭壇に手向けたあと、小川巌会員が100年前に久女が詠んだ3句を献句しました。
<潮干人を松に佇み見下ろせり>
「ホトトギス」主宰の高浜虚子を迎え、1922年3月小倉北区中井浜にあった「櫓山荘」で開かれた句会で詠まれた句で、この日久女は初めて橋本多佳子に会ったとされています。 
さらに、女性の解放を訴えたイプセンの「人形の家」に触発され、
<戯曲よむ冬夜の食器浸けしまゝ>
<足袋つぐやノラともならず教師妻>
を、読み上げました。

東京から参列してくださった久女のお孫さんの石太郎さんが、「久女が愛されているのをうれしく感じる。100年がたっても皆様としめやかな場を持てるのは幸せなこと。久女が17音に込めた生き方を少しでも共有していきたい。」とお礼のごあいさつをいただきました。